スペシャルミニ対談
長崎健司×丸戸史明×かんざきひろ
——本作に参加するきっかけは何だったのでしょうか。
- 長崎健司
(以下、長崎)
- Lay-duceの米内(則智)プロデューサーから声をかけていただきました。「高校生たちの青春コメディーをやる」と聞いて、やってみたいなとお受けしました。
- 丸戸史明
(以下、丸戸)
- 僕はMBSの前田(俊博)さんがきっかけですね。初対面はかなり前だったんですが、覚えていてくれたのか、その後リリースしたゲーム(「WHITE ALBUM2」)の評判を聞いて声をかけてくれたんだと思います。
- かんざきひろ
(以下、かんざき)
- 僕もLay-duceの米内さんからですね。ある日突然「新しいスタジオを作る」って連絡が来て、その時「新しい企画があるんだけど、キャラクターデザインをお願いできないか」って相談が、ついでみたいに(笑)。
——お三方による完全オリジナル作品。いったいどのような物語になるのでしょうか。
- 長崎
- 近未来を舞台にした高校生サラリーマンのお話です。学生とサラリーマンの2つの立場の間で揺れ動いていく悲哀をコメディータッチで描いた話になります。そもそも仕事としての「ものづくり」が丸戸さんのシナリオに盛り込まれている大きなテーマだったので、アニメ的にも映えるロケット企業が運営する学園が舞台となり、そこから逆算して近未来という形になりました。このアニメの一番のおもしろさはドラマ部分なので、それをおもしろく見てもらうための装置としてSFの要素がある、という感じです。
- かんざき
- 「SFモノ!」って構えないで、楽しんで見てもらいたいですね。
- 丸戸
- ビジュアルで気になっていただけたら、あとはキャラクターのドラマに注目していただきたいです。
- 長崎
- まったく逆の性質を持った3人が集まっているので、得意分野がただ合わさる作品にはならないんじゃないかと思います。アニメファンはもちろん、普段TVドラマを見ている人たちにも見てほしいですね。そういう人たちにも十分届くような作品になっていると思っているので。
——ビジュアルとしては、かんざきさんのキャラクターデザインも気になるところです。
- かんざき
- 「ものづくり」という企画の必然性から出てきた結果で、「ツナギを着たヒロイン」というのはすんなり。
- 長崎
- いやもう、かわいいのひと言です(笑)。
- 丸戸
- NGの出しようがないですよね。
- かんざき
- あまりにもNGがないので、逆に不安でしたよ(笑)。
- 長崎
- いや、コンテ描いてつくづく思いますけど、このキャラクターデザインだからできる物語になっています。OAでは「アハハ」と笑って見てもらえる作品になるようがんばります。お楽しみに!
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